小型マシニングセンタは主軸端を持っています。そこに工具を付けて高速で回転させることで工作物を削るのです。その主軸にはいくつかのサイズがあり、そのサイズはJIS B6101で定義されています。
主軸サイズは番号で呼ばれており、主に30番、40番、50番の3種類があります。それらの番号を用いて「30番マシン」や「主軸テーパ30番」などと言うこともあります。
このページでは小型マシニングセンタの定義や、主軸が持つ役割、主に小型マシニングセンタと言われる30番と40番の機械でできることについて紹介しています。
小型マシニングセンタは、「マシニングセンタ」の種類のひとつです。主に30番、または40番の主軸を持ったマシニングセンタが小型マシニングセンタと呼ばれています。
小型という名前の通り、マシニングセンタと比較してサイズがコンパクトで、省スペースに設置できるのが魅力です。機械サイズが小さい分、導入コストも抑えることができます。
軽金属の切削に向いており、自動車やスマホの部品など幅広い分野で重宝されています。
主軸は切削工具を高速で回転させて工作物を削る、小型マシニングセンタに欠かせない部品の1つです。
主軸の性能は加工精度に大きく関わります。回転速度や回転精度、トルク、剛性といった性能の良さが主軸に求められています。
また、小型マシニングセンタにはATCと呼ばれる自動工具交換装置が付いているのも特徴です。ATCはタレット式ATCとマガジン式ATCの2つがあります。タレット式ATCは主軸が自ら工具を変えて加工できることから、小型マシニングセンタには前者が多く使用されています。
30番の主軸を搭載した小型マシニングセンタは高速かつ高密度で使いやすく、加工効率も高い点が大きく評価されています。そのため少ロットにも量産にも対応でき、幅広い分野で活躍しています。
主軸30番の小型マシニングマシンはサイズがコンパクトなため、一般的なマシニングセンタと比べて省スペースに設置できるのも魅力です。更に消費電力が少なくて済むことや、本体価格が安価といったことから、工場全体のコストダウンにも繋がります。
40番の主軸を搭載した小型マシニングセンタは、金属加工や自動車部品の加工で特に多く利用されています。30番と同様に高速回転、高速切削に向いているほか、30番より剛性があるため、場合によっては重金属の切削も可能です。
40番も比較的コンパクトな機械サイズなので、省スペースに多くの機械を設置することができます。機械によっては1台で30番と40番の主軸両方が使えるものもあるので、作業内容が多岐にわたるという会社は一度調べてみることをおすすめします。
導入費用をなるべく
抑えたいなら

| X軸移動量 | 510mm |
| Y軸移動量 | 300mm |
| Y軸移動量 | 300mm |
| 主軸回転速度 | 10,000min-1 |
| 収納工具本数 | 12本 |
| テーブルサイズ | 600×320mm |
| 機械サイズ | 1,400×2,290×2,330mm |
おすすめポイント
購入後も丁寧な
サポートが欲しいなら

| X軸移動量 | 700mm |
| Y軸移動量 | 400mm |
| Z軸移動量 | 330mm |
| 主軸回転速度 | 100~10,000min-1 |
| 収納工具本数 | 14/21本 |
| テーブルサイズ | 850×410mm |
| 所要床面 | 2,165×2,040mm |
おすすめポイント
より高精度を
求めるなら

| X軸移動量 | 510mm |
| Y軸移動量 | 355mm |
| Z軸移動量 | 460mm |
| 主軸回転速度 | 150~15,000min-1 |
| 収納工具本数 | 30本 |
| テーブルサイズ | 355×786mm |
| 所要床面 | 記載なし |
おすすめポイント
※1参照:2018 global machine tool industry survey by Gardner Business Media, Inc.,((https://www.mmsonline.com/articles/the-global-machine-tool-boom-continues-except-in-china))