小型マシニングセンタをより効率的に利用するなら、ツーリング(治具)やクーラントシステム、ロボットを含めた自動化を検討しましょう。ワークを正しい位置に固定してくれたり、削りカスを自動的に排除してくれたりと、メリットは数知れず。生産性の向上や人件費削減など、工場が抱えがちな問題解決の糸口にもなります。
このページでは、ツーリング(治具)とクーラントシステム、自動化がどういったものかやその必要性、併せてどこに依頼すべきかを解説しています。
ツーリング(治具)とは、小型マシニングセンタでの加工の際にワークをクランプ(固定)するものです。
ツーリング(治具)を使用すると、毎回同じ位置にワークがしっかり固定されるので、加工品質の向上に繋がります。またずれてしまったワークを調整する手間もなくなるため作業効率も向上するほか、作業者のスキルを問わず一定の加工ができるようになります。
加工するワークによってクランプ方法が変わるため、ツーリング(治具)はオーダーメイドで製作してもらうことが多いです。
ツーリング(治具)の利用は加工品質を大きく左右する、小型マシニングセンタに欠かせない重要なパーツなのです。
ツーリング(治具)を使用する大きなメリットとして挙げられるのは、やはり加工品質が安定することです。正しい位置にワークを固定してくれるため、作業者のスキルに依存することなく、誰が小型マシニングセンタを操作しても品質の高い加工をすることができます。
作業効率の向上も、また大きなメリットです。ずれる度にワークを直す手間や人的ミスを減らすことができるため、省力化やリードタイム短縮といった長所が生まれます。
良いツーリング(治具)を使用することが、工場で抱えている悩みを解決することになるかもしれません。
小型マシニングセンタの性能を存分に引き出し、より精密な切削加工をするために重要なツーリング(治具)。
小型マシニングセンタを購入した会社、国内の部品加工会社、海外の部品加工会社など、依頼先には様々な選択肢がありますが、おすすめは小型マシニングセンタの製造・販売からツーリング(治具)製作まで一貫対応している会社に依頼することです。販売している小型マシニングセンタの特徴を熟知したうえで、導入先企業の要望も取り入れたツーリング(治具)の設計・製作をしてくれるため、より良い加工が可能になります。
クーラントとは、日本語で"切削油"と表現されます。
小型マシニングセンタで金属加工を行うと、切粉と呼ばれる削りカスがどんどん溜まっていきます。クーラントシステムは、その切粉に空気をかけたり、水をかけたりして除去するシステムのこと。小型マシニングセンタにおいては、摩擦熱を冷却することもとても重要です。
クーラントシステムを正しく利用すると、加工精度の向上や作業効率化といったメリットが見込めます。
一般的な小型マシニングセンタでは作業の度に切粉を除去する必要がありますが、メーカーによっては専用のタンクに切粉が溜まり、一日の終わりにまとめて捨てられるシステムを提供しているところもあります。
クーラントシステムの構築は、多くの方が小型マシニングセンタを購入した会社とは別の専門の会社に依頼しています。しかし、おすすめは小型マシニングセンタの製造・販売からクーラントシステムの構築まで一貫対応してくれる会社です。
小型マシニングセンタの特性を理解しているため、そのモデルにぴったりのクーラントシステムを構築してくれます。また販売から全てまとめて対応してもらえるため、他の会社に依頼するよりもトータルで安く済むこともあります。
小型マシニングセンタは、ライン化やロボットの導入など、自動化することでより効率的に加工することができます。
切削工具の切換えや、ワークの搬入、クランプ、置き換えなど、普段は人の手で行なっている作業をロボットが代わりに行ってくれるため、人件費やヒューマンエラーの削減に繋がります。その他にも他の機械と連携も可能。生産効率をアップさせるには、自動化が欠かせないのです。
小型マシニングセンタ導入の際は、自動化にも対応してくれるメーカーかどうかまでチェックすることをおすすめします。
導入費用をなるべく
抑えたいなら

| X軸移動量 | 510mm |
| Y軸移動量 | 300mm |
| Y軸移動量 | 300mm |
| 主軸回転速度 | 10,000min-1 |
| 収納工具本数 | 12本 |
| テーブルサイズ | 600×320mm |
| 機械サイズ | 1,400×2,290×2,330mm |
おすすめポイント
購入後も丁寧な
サポートが欲しいなら

| X軸移動量 | 700mm |
| Y軸移動量 | 400mm |
| Z軸移動量 | 330mm |
| 主軸回転速度 | 100~10,000min-1 |
| 収納工具本数 | 14/21本 |
| テーブルサイズ | 850×410mm |
| 所要床面 | 2,165×2,040mm |
おすすめポイント
より高精度を
求めるなら

| X軸移動量 | 510mm |
| Y軸移動量 | 355mm |
| Z軸移動量 | 460mm |
| 主軸回転速度 | 150~15,000min-1 |
| 収納工具本数 | 30本 |
| テーブルサイズ | 355×786mm |
| 所要床面 | 記載なし |
おすすめポイント
※1参照:2018 global machine tool industry survey by Gardner Business Media, Inc.,((https://www.mmsonline.com/articles/the-global-machine-tool-boom-continues-except-in-china))